〔009〕羊蹄山 (1,893m)

標高差:1,544m

2004年07月18日(当時55歳)


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後方羊蹄山(しりべしやま)
北海道にて初めて登った山
  1,544mの標高差、長い行程の間、展望が効かず何も見所の無い登山道は苦痛に感じただけであったが、山頂から眼下に見える牧場、平野部は雄大で感動的だった。 下山後は ”トムラウシ”の登山口に移動する。
  大雪山の旭岳も予定していたが、R・Wが工事運休中なので取止めた。

北海道虻田郡京極町字川西

深田久弥著「日本百名山」から
  この山を単に羊蹄山と略して呼ぶことに私は強く反対する。 古く『日本書紀』斉明朝五年(659年)にすでに後方羊蹄山と記された歴史的な名前である。 (略) 後方羊蹄山の
後方を「しりへ」(すなわちウシロの意味) 、羊蹄を「し」と読ませたのである。
Road Map :R5にて羊蹄山登山口のある半月湖キャンプ場に向かう。
Route Map:半月湖キャンプ場から具知安コースを往復する。
具知安コースの登山口である半月湖キャンプ場の駐車場。
日曜日でもあり沢山の登山者が来ていた。
夜明けの早い北海道では4時になると登り始める人も居た。
5時20分に登山口を出発するが、昨夜は大雨が降り、今朝も時々小雨が
降ってくる雲行きの中、5時20分に登山口を出発する。
9合目までは展望のまったく利かない樹林帯を我慢の登りであるが、
分岐点のある9合目付近でガスを抜けて一気に視界が開ける。
9合目付近から火口壁を見る。 山頂はお鉢の反対側。
父釜”と呼ばれる噴火口跡の縁に経つ。
対面にある最高峰までは穏やかな登りとなる。
蒸し暑い中、”羊蹄山”(1,893m)に着く。
本当のピークはもう少し先にあると書いて
あるが、何故かここを山頂としている。
登りで汗を掻いた体では山頂は寒かった。
眼下に広がる比羅夫の広大な平野部。 単独峰なので高度感はすごい。
山頂標柱を通り過ぎて直ぐ近くの最高峰を目指し、お鉢を廻って行く。
最高点からはゴツゴツした岩場となるが、
概して歩き易く変化があり面白い。
森林帯の視界の効かない長く辛い登りが3時間半続くが、
羊蹄山は独立峰である為、火口壁に立てば360°の
すばらしい展望が得られる。
2004年度の北海道遠征
07/18 07/19 07/20 07/21 07/22
羊蹄山 トムラウシ 阿寒岳 羅臼岳 十勝岳
雨天中止
火口を一周して分岐点に戻り、これから下山に入るので大展望も
見納めとなる。 ガスは最後まで山頂まで上がって来なかった。
お鉢周りは小さな登り下りを繰り返し行く。
ここから下って登り返しがあるので多少うんざり気味。
下山に入るのであるが、この広大な ”父釜”の火口を残り半周する必要がある。
展望を楽しみながら高低差の少ないお鉢廻りは楽なものだ。
山頂は寒いので風を避けた陽だまりでお昼にする。

3時間30分にて 羊蹄山最高峰”(1,898m)に着く。

この辺りは天空の遊歩道的な感じで軽快に足が進む。
最高地点が近付くと岩がゴツゴツした道に変わってくる。
最高地点近くから歩いて来たお鉢を振り返り見る。
北海道の緯度では高山帯なので、お鉢のどこからも展望が良い。
日本百名山』 独立峰である山頂からは360°の大展望が得られた。
前日の車移動
  西宮〜青森:高速道 11時間、3人でノンストップ交代運転、新潟付近では大雨だった。
  青森〜函館:東日本海フェリー 4時間。
  函館〜登山口:一般道+高速道 8時間、観光しながらの移動。
ようていざん
登り:3時間30分
下り:3時間35分
コースタイム:7時間05分(休憩時間含む)
登山口にあった役に立たない簡易地図。
標高を稼ぐことにより雲より上に出た様である。
つまり雲海を見ていることになった。
背の低いハイマツが広がる広大な風景となる。
涸れ沢の様な荒地に出る。
火口縁が見えて来た。 天気も良くなり元気が出て来る。
ウィキペディアによると一等三角点(点名「真狩岳」)の旧山頂が1,892.7m、
三等三角点(点名「雲泉」)の北山が1,843.7mである。 と書いてあるが、
何故に三等三角点が山頂になったかは書いていなかった。
下山してから眺めた ”羊蹄山”の全景。
こうして見ると ”蝦夷富士”と呼ばれる由縁が良く判る。
”羊蹄山”(1,893m)に対して5mだけ標高が高い ”最高地点”(1,898m)。
ガスが徐々に揚がって来たが、もう少しは大丈夫な感じ。
2023年9月21日改定
北海道ドライブマップ。